八 月
13
日曜日

Apple Watchとヘルプモード

つい先日、Apple Watchにはヘルプモードなるものがある事を知った。
これは主に駅改札窓口で精算や入出場記録の修正を駅員さんにお願いする際に利用する。
ヘルプモードになったApple Watchは手首から外しロック状態になっても1分間はApple Payが利用可能であるため、 この状態でApple Watchを駅員さんに渡し処理をお願いするという寸法だ。

ここで一つ疑問が湧く。
Apple Watchを使い始めて半年以上が経つが、今まで幾度となく改札窓口で駅員さんにお世話になっている。
当初は付けたまま腕を伸ばし処理してもらっていたが、ある時駅員さんに外した状態でも処理できる事を教えてもらいそれ以降は外したApple Watchを手渡して処理してもらっている。ヘルプモードの存在を知らずただ単にApple Watchを外して駅員さんに手渡していたのだ。

これを機に何故ヘルプモードではない状態で改札窓口処理ができるのか、またロック状態のままApple Payが利用できるのか調べてみることにした。


ヘルプモードについて

まずはヘルプモードについて確認する。
アップルの公式サポートページ 『日本の iPhone や Apple Watch で Suica を使う』 によると、

場合により、駅員端末で Apple Pay の Suica を処理しなければならないことがあります。こうした場合は、デバイスを駅係員に手渡す前にヘルプモードにしてください。

  • iPhone の場合は、Wallet を開き、Suica の情報アイコン (ⓘ のアイコン) をタップしてから、ヘルプモードをオンにします。
  • Apple Watch の場合は、手首から外し、パスコードを入力してロックを解除し、サイドボタンを 2 回押します。次に Suica を選択し、画面を強めに押して「ヘルプモード」をタップします。

と、駅係員に手渡す前にヘルプモードせよという記述がある。

一方JR東日本 Suica Apple Payのよくあるご質問ページには、
『改札で精算をする際は、iPhone 7やApple Watch Series 2をそのまま駅係員に渡せばいいのでしょうか。』
というQ&Aがあり、

改札口で精算や入出場記録の修正をお申し出いただく際は、以下の点をご注意ください。

  • エクスプレス設定したSuicaで精算等を行う場合
    そのままの状態で端末を駅係員にお渡しください。

  • エクスプレス設定していないSuicaで精算等を行う場合
    入場時に使用したSuicaを、一旦エクスプレス設定し、駅係員にお渡しください。

※上記いずれの場合も、改札口の機器で処理がうまくいかない場合(無反応等)は、「ヘルプモード」を設定してください。

とある。以上をまとめると、

Apple公式サポート
デバイスを駅係員に手渡す前にヘルプモードにする
JR東日本公式Q&A
そのままの状態で端末を駅係員に渡す(ただしヘルプモードについても言及しており曖昧)
自身の経験
ヘルプモード不要でそのまま駅係員に渡してOK

となりいまいちよく分からない状況。

駅改札窓口端末最強説

ネットを調べているとkosukety blogさんの
『Apple Payで改札に引っかかっても窓口でヘルプモードにしなくていいみたい』
というエントリを発見。

つまり、Apple Watchのロックがかかった状態では自動改札機は通ることができない。しかし、駅窓口の駅員用の端末はApple Watchのロックは無視できる。そして、駅窓口でヘルプモードにする必要がないという仕様のようです。

とのこと。
たしかに自分の経験上もそうなのだが、駅改札窓口の駅員用端末のみロックを無視できるというソースが見当たらなかったので
JR東日本モバイルSuicaコールセンター Suicaアプリケーション専用窓口
に電話して確認してみたところ以下の回答をもらった。

  • 改札窓口の端末は特殊ではない。特別なロック回避機能などは無い。
  • Apple Watchを駅係員に渡す際はヘルプモードにして渡すのが基本

さらにヘルプモードにしなくても改札窓口の処理が出来ている実情について訪ねてみたところ、

  • Apple Watchを外してからApple Payが利用不可になるまでに猶予時間があるのではないか?
  • ヘルプモードしなくても改札窓口による処理ができているのはその猶予時間内だからなのかもしれない

とのこと。
駅窓口端末ではなくApple Watch側の挙動に秘密が隠されていそうだ。

Apple Pay利用猶予時間について

次にロック後のApple Pay利用猶予時間について調べてみると、

Apple Watch Journalさん
『【解決】ロック状態のAppleWatchでエクスプレスカード設定のApplePayは使える?使えない?の条件とは』
というそのものズバリなエントリを発見。

腕から外してロック状態になった直後はロックを解除しなくてもエクスプレスカードのSuicaが利用できています。 その後、ロック状態のまま5分を経過すると、Suicaの読み取り口にAppleWatchを当てても反応なし。。 この”5分”に、利用できる・できないの壁があるようです。

と検証動画付きで解説。有り難し!
機能的には「エクスプレスカード限定の暗黙のヘルプモード」と言えそうだ。
自動改札、改札窓口に関わらずロック後5分間はエクスプレスカードを利用したApple Payが利用できる。

ということで今までヘルプモードなしで改札窓口処理できていた理由はこの機能のおかげであったようだ。