ある朝の事。
駅の改札でいつものようにApple Watchをかざして通り抜けようとしたところ左手に違和感が。
今朝確かに付けたはずのApple Watchが付いていない。
大慌てで来た道を戻りつつ探すも見つからない。
念のため家まで戻り玄関を開けるとそこにポツリとApple Watchが落ちていた。
バンドの留め方が不十分だったのか靴を履く際に外れて落ちてしまったようだ。
この出来事をきっかけにApple Watchを紛失した際の事後処理について調べてみた。
Apple Watchの通信機能
まずは事前知識としてApple Watchの通信機能について確認する。
特徴
- 内蔵GPS
- 50メートルの耐水性能1
- Wi-Fi (802.11b/g/n 2.4GHz)
- Bluetooth 4.0
- 心拍センサー
- 加速度センサー
- ジャイロスコープ
- 環境光センサー
Apple WatchはiPhoneとは異なり携帯電話回線に直接接続する事はできない。
BluetoothでペアリングしたiPhoneを経由するか、それが出来ない場合は条件を満たしたWi-Fi経由で通信する事ができる。
Apple Watch の Bluetooth と Wi-Fi について
Apple Watch は、次のような Wi-Fi ネットワークに接続できます。
- iPhone が (Apple Watch に Bluetooth で接続された状態で) 以前に接続したことがあるネットワーク
- 802.11b/g/n 2.4GHz 準拠の Wi-Fi ネットワーク
たとえば、5GHz の Wi-Fi や、ログイン、サブスクリプション、プロファイルが必要な公共ネットワークには、Apple Watch から接続できません。 Apple Watch が iPhone 接続ではなく、互換性のある Wi-Fi ネットワークに接続されている場合は、緑の雲のアイコン がコントロールセンターに表示されます。
Apple Watchが接続可能なWi-Fiは以下の条件を全て満たす必要がある。
- ログイン、サブスクリプション、プロファイルが必要な公共ネットワークではない
- iPhoneがApple WatchにBluetoothで接続された状態で接続したことがあるネットワーク
- 802.11b/g/n 2.4GHz 準拠の Wi-Fi ネットワーク
iPhoneを探す
iPhoneを探すアプリやicloud.comからApple Watchについて以下のような状態の確認や操作を行うことができる。
- 現在位置の確認
- 残バッテリー量の確認
- サウンドを再生
- 紛失モード
- Watch上のデータ消去
ただし上記いずれもApple WatchがBluetoothまたはWi-Fiで繫がっている場合にしか実施できない。 このためこれら機能を活用できるのは以下のような局面に限られそうだ。
- 紛失したApple Watchが自宅等のWi-Fi接続可能な拠点に存在するかどうか確認する。
- Apple Watchを紛失した可能性がある場所をiPhoneを携行して地道に探索。あらかじめサウンドの再生を要求しておきBluetooth接続の範囲に入ったタイミングで音が鳴り発見できるようにする。
まとめ
Apple Watchにおける iPhoneを探す の効果は非常に限定的。
紛失時にとれる有効なアクションはあまり無さそうだ。
紛失したら見つからないという前提で以下の対策を行っておくべき。
- パスコードをオンに。簡単なパスコードはオフに。
- 単純なパスコードを使用しない。
- パスコードの入力10回失敗でデータ消去するようにしておく。
- 紛失時は駄目元で紛失モードとWatch上のデータ消去を要求しておく。